皆さんこんにちは!
オンライン個別指導・オンライン学習塾「かもスク」の岡本です!

今日は「慶應義塾大学・経済学部の入試傾向と対策」を紹介します!

慶應義塾大学・経済学部の科目ごとの概要

◆慶應義塾大学・経済学部の英語

◆配点と試験時間

配点:200点
試験時間:100分   
大問数:5題

◆過去3年間の出題内容

2021年
[1]長文読解:空欄補充:選択(「顔認証技術がもたらす恩恵」)
[2]長文読解:空欄補充、内容説明、内容真偽、アクセント:選択(「顔認証技術が及ぼす弊害」)
[3]長文読解:空欄補充、内容説明、内容真偽、発音:選択(「自動運転者の未来」)
[4]会話文:和文英訳:記述
[5]英作文:意見論述:記述

2020年
[1]長文読解:空欄補充、内容説明、:選択(「政府の支援:芸術にとって悲劇」)
[2]長文読解:空欄補充、内容真偽、内容説明、アクセント、発音:選択(「芸術:なぜ国家の資金助成が重要なのか」)
[3]長文読解:空欄補充、内容説明:選択(「漁業への補助金はどうあるべきか」)
[4]会話文:和文英訳:記述
[5]英作文:意見論述:記述

2019年
[1]長文読解:空欄補充、文強勢、語句整序、同意表現、発音、:選択(「ツーリズムが与える否定的な影響」)
[2]長文読解:空欄補充、内容真偽、内容説明、発音:選択(「ツーリズムのもたらす肯定的な影響」)
[3]長文読解:空欄補充、内容説明、段落の主題、内容真偽、アクセント:選択(「カジノ建設の是非」)
[4]会話文:和文英訳:記述
[5]英作文:意見論述:記述

◆出題内容のまとめ

①読解問題
700語を超える長文が例年3題は出題されています。
最新のテーマを含む経済学部にふさわしい題材で、非常に考察が深い内容が多いです。
読解問題では、設問の指示がすべて英文であることも特徴的で、設問形式は英文中の空所補充問題が多くなっています。空所補充以外の設問として、直接本文には書かれていないが英文を読み込んだ上で判断させるタイプの問題もよく出題されています。
また、発音・アクセント問題ではアクセント位置を問う問題、動詞と違う発音をする名詞を問う問題などが1〜3問程度出題されています。


② 英作文問題
大問4は短い日常会話を英訳する独立した和文英訳問題で、単語を置き換えただけでは対応できない日本語が出題されます。また、大問5は前半の読解問題の英文の内容を踏まえて自分の意見を条件に従って書くものとなっており、少なくとも150語程度の論述は求められるでしょう。

③文法・語彙問題
単独での出題はありません。
例年、読解問題の中で空所補充や同意表現、語句整序などが出題されています。

※難易度と時間配分
文章量は非常に多く、非常に高度なレベルになっています。
特に最後の大問の英作文はかなり難易度が高く、時間確保が不可欠です。
また、採点方法が独特で、英作文だけ先に解答しても読解問題ができていなければ採点すらされないという形式になっているため注意が必要です!

◆英語の傾向と対策

◎教科書と授業で基本を完璧に、語彙については言葉に対する感覚を十分に磨いて,文脈に合った訳語が頭に浮かぶようでなければならない。普段から英英辞典を利用するのもあり。なお英文の注はほとんど期待できないので,語彙はできるだけ多く身につけること。

◎幅広く深い読解力+常識を身につけるために、英語学習者向けの英字新聞に親しみ英文を読み慣れておくことや、普段から新聞その他マスコミ報道に関心をもち,経済・社会や国際問題に対する常識を養うのも大事なことである。

◎読解問題で英語の重要文法や基本事項が問われることがある。したがって,文法もしっかり整理しておかなければならない。

◎英作文問題としては,和文英訳と意見論述が出題されている。これに焦点を合わせた勉強をしておかなければならない。

慶應義塾大学・経済学部の数学

◆数学の概要

配点:150点
時間:80分
大問数:6題

◆過去3年間の数学の出題内容

2021
[1]図形と方程式:2つの縁に外接する円
[2]確率:反復試行の確率、条件付き確率
[3]数列:漸化式
[4]対数関数、数列:対数不等式、数列の和、桁数
[5]ベクトル:ベクトルと図形、円錐面
[6]微分・積分:3次関数のグラフと接戦で囲まれた素系の面積⇒証明

2020
[1]整数の性質:2次の不等式
[2]確率:さいころの確率、二項定理
[3]連立漸化式、数学的帰納法、数列の和、桁数
[4]ベクトル:直線と平面の交点、軌跡、三角形の面積⇒図示
[5]対数関数、三角関数:対数方程式、三角関数の最大値と最小値
[6]微分・積分:3次関数のグラフ、最大値、面積

2019
[1]図形と方程式:円と直線の方程式、正弦定理
[2]確率:反復試行の確率
[3]数列:漸化式、数列の和
[4]指数・対数関数:指数関数の最小値、対数計算
[5]ベクトル:共通垂線の長さ、正四面体の1辺に長さ
[6]微分・積分:3次関数の極値。放物線と直線で囲まれた図形に面積

◆出題内容のまとめ

◎[1]~[3]はマークシート法、[4]~[6]は記述式。英語のマーク式の部分を含め、[1]~[3]が一定点に達しないと[4]~[6]が採点されない。

◎出題の約半数が空欄補充形式。

◎出題内容
頻出項目:微分・積分、ベクトル、確率、数列、図形と方程式、指数・対数関数など。
内容:記述式の問題については、論証力や図形的センスが求められるものが多く、図示や照明が求められることもある。

◎難易度
文系としては高レベル、分量も多い。
例年、教科書章末問題程度から受験参考書の例題程度の標準的な問題が中心であるが、試験時間に対して問題量が多く、計算量も多い。
計算力・思考力が要求される問題もあり、決して侮れない。

◆数学の傾向と対策

◎教科書を徹底的に復習し、基本的な問題や公式は完全にマスターしておくこと。
◎入試問題でよく取り上げられるような典型的な問題が出題されることがあるので、標準的な受験参考書の例題を丁寧に仕上げ、開放や考え方をしっかり身に付けておきたい。
◎できるだけ多くの問題に当たっていろいろな開放にふれるとともに、省力化に役立つ解法や公式も身に付けておこう。

慶應義塾大学・経済学部の世界史

◆世界史の概要

配点:150点
試験時間:80分   
大問数:3題

◆過去3年間の出題内容

2021年
[1]対馬の歴史(史料・年表):配列・論述・選択
[2]スペイン・ポルトガルの探検航海(史料):選択・記述・論述
[3]パリ大学の歴史(史料・地図・年表):選択・論述・記述・配列

2020年
[1]アジアにおけるキリスト教の普及と貿易(地図):論述・選択
[2]ヨーロッパにおける甘味料の歴史(視覚資料・地図・グラフ・史料):選択・配列・論述・記述
[3]ヴァイツゼッカーの第二次世界大戦終戦四十年の記念演説関連史(史料・グラフ・地図・年表):選択・記述・論述・配列

2019年
[1]1848年革命(史料):選択・記述・配列・論述
[2]タイの近現代史(史料):選択・記述・論述
[3]第二次世界大戦後のアメリカ合衆国大統領の発言(史料・年表):選択・記述・論述・配列

◆出題内容のまとめ

◎出題形式。
選択法を中心に、配列法・記述法・論述法と多彩な形式で出題。論述問題では字数制限は設けられておらず、1行17㎝の回答欄に収まる範囲で記述する。

◎出題内容
論述問題は必出。また、地図・史料・年表・グラフ・視覚資料などが出題されるのが特徴。
出題範囲は「1500年以降を中心とする」となっており、中世から現代まで幅広く出題される。論述問題は例年、18~20世紀を中心に出題される傾向にある。
世界全域が出題対象で、分野としては政治史の比率が高い。

◎難易度
例年、史・資料問題や論述問題が多く出題され、かなり手ごわい。論述問題は、かなりハイレベルな出題。

◆世界史の傾向と対策

◎まず教科書で「1500年以降」を中心に、現代までの歴史を悪実にマスターしておくことが基本となる。
◎年表を活用した体系的な学習や、世界史地図を利用して国・地域・都市などを確認する作業も欠かせない。
◎特に近現代史の学習では年代整理のスタイルをとった学習が有効なので、系統立てた年代記述されているサブノートなどを活用するとよい。
◎新聞などで現在問題になっている国際上の時事テーマについて、歴史的経緯に配慮しながらまとめ上げるといった学習も試みたい。
◎教科書の写真・図版などに対して、本文と同じくらい注意深く見ておくこと。

慶應義塾大学・経済学部の日本史

◆日本史の概要

配点:150点
時間:80分
大問数:3題

◆過去3年間の日本史の出題内容

2021
[1]豊臣政権気~明治期の日朝関係史(地図・史料・年表):配列・選択・論述
[2]明治・大正期の政治・社会(年表・史料・グラフ):選択・論述・記述・正誤
[3]中世~昭和戦後の政治・外交史・外交・文化・経済(史料・年表・グラフ・地図):記述・論述・選択

2020
[1]アジアにおけるキリスト教の普及と貿易(地図):選択・論述
[2]明治・大正期の美術・外交(年表・史料):選択・記述
[3]幕末~平成の政治・外交・文化・経済(年表・史料・グラフ・地図):論述・選択

2019
[1]江戸時代後期の外国との交流(史料):選択・論述
[2]明治~昭和戦前期の政治・外交・文化(史料・地図):選択・記述・配列・記述
[3]昭和戦前~平成の外交・政治(年表・史料・グラフ・地):論述・選択・記述

◆日本史の出題内容まとめ

◎出題形式。
選択・論述法を中心に、記述法も出題。2021年度は配列法の出題も1問あった。論述問題では字数制限は設けられておらず、1行17㎝の回答欄に収まる範囲で記述する。

◎出題内容
出題範囲は近世・近現代から(1600年以降を中心とする)。論述問題・史料問題必出、年表・グラフも必出。
近現代:60~85%程度。
現代史(昭和戦後史):2000年代まで扱う時事問題のような出題が特徴。高度経済成長期以後の経済史・外交史・政治史は頻出。

◎難易度
①論述問題の多さ②表やグラフの読み取り③2000年代までに至る近年の事項を扱う→一般的な次第対策や用語の暗記学習では対応できない。一部の難問を除いて、多くの設問は緻密な教科書学習で十分対応できる。

◆日本史の傾向と対策

◎「16世紀以降」の、特定分野に偏らない、幅広くかつ緻密な学習が必要。
◎教科書の内容を徹底的に消化することを目標に脚注やコラムまで含めてチェックすること。
◎図説資料集を日頃から併用し、グラフ・表の見方や分析にも慣れておく。
◎特に出題の多い「自由民権運動」や「昭和戦前~戦後の外交史」などは、テーマ史年表を作成したり、図説集年表を用いて体系的に理解しておく。
◎論述問題:経済学部のほかに、文学部の問題や、史・資料を用いた論述問題の出題で特徴を同じくする名古屋大学の問題などもよい練習になる。

慶應義塾大学・経済学部の小論文

◆小論文の概要

配点:70点
時間:60分
大問数:1題

◆過去3年間の小論文の出題内容

2021
非対称的な関係における両者の責任
(1)内容説明(200字)
(2)意見論述(400字)

2020
「分かち合い」とその必要性に関する考察
(1)内容説明(200字)
(2)意見論述(400字)

2019
多様性と人間社会のあり方
(1)内容説明(200字)
(2)意見論述(400字)

◆出題内容のまとめ

◎出題形式
1つもしくは2つの課題文に対し、2つの設問で構成。合わせて600時の論述。

◎出題内容
設問の形式:内容説明と意見論述というパターンが多い。
出題テーマ:社会学的内容のものが多い。経済学的テーマもあるが、それより少し広い視野から企業・大学・組織のあり方などを取り上げた現代社会論的テーマも多い。

◎難易度
課題文の内容は難解というほどのものではない。しかし、細かい設問条件を把握し、時事問題や社会問題への関心に加え、課題把握の洞察力も問われる。その意味では、バランスの取れたハイレベルな問題であると言ってよいだろう。

◆小論文の傾向と対策

◎高校で学習する「現代社会」や「政治・経済」で基礎知識をしっかり身につけておくことが、論述のベースになる。
◎日頃から新聞の社説・解説記事などを読んだり、テレビのニュース番組や特集番組などで、時事問題に関する知識を充実させておくことが必要。
◎平素から何かにつけ深く考える習慣をつけておき、周りの人と話し合う。
◎手近な材料を使って、本文の10分の1程度の字数で容姿をまとめる→要約の数をこなす。

まとめ

慶應義塾大学・経済学部の入試傾向と対策、いかがでしたか?
慶應義塾大学の合格を目指す生徒は、遅くとも高3の7月には一度は過去問に目を通しておきましょう!
ただし、学校の授業や課題を勉強するだけでは慶應義塾大学に特化した対策はできません。

慶應義塾大学に合格するために、慶應義塾大学に求められることはどのような力か?慶應義塾大学に合格するために何をするべきなのか?をしっかりと自分で考え、入試科目ごとの学習を進めていきましょう!
オンライン学習塾「かもスク」では、慶應義塾大学を志望する皆様の状況やお悩みにあわせて全力で対応します。

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引き続き、体調管理には気をつけていきましょう!